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■ヨーロッパ環境事情−空港編−

先日、環境マネジメントの研究でヨーロッパの方に行ってきました。
今回はドイツのミュンヘン空港について投稿致します。

 ミュンヘンはドイツで3番目に大きな街であり年間300万人の環境客が訪れる都市です。最近は、日本からの直行便もでており、日本からの観光客も多いようです。

 今回、ミュンヘン空港を利用したのは、ミュンヘン空港は世界の空港の中でも有数の、住民の意見を取り入れた上で造られた、細やかに環境に配慮されている空港だからです。

 1992年に開設し、大きさはフランクフルト空港に次ぐ2番目の空港です。日本でいうと関西空港というところでしょうか。

 この開設に至るまでには23年におよぶ周辺住民との徹底的な話し合いが行われ、騒音緩衝設備から就航予定飛行ルートや発着データまでをすべて公開し、最終的に住民の誰もが納得した上で開設されました。田園地帯の景観を壊さないように高い建物は管制塔のみ、敷地の7割におよぶ騒音緩衝緑地には100万本もの木が植えられています。

 又、ミュンヘン空港を利用する航空会社ではEMAS※1を取得しているところもあります。
日本でも近年、羽田空港、名古屋中部国際空港と空港のオープンラッシュです。まだこれからも神戸空港、新北九州空港等と建設中の空港も数多くあります。

 日本の空港にも環境に配慮している点は数多くありますが、住民の意見を最も尊重し、自然を守りながら誰もが利益を得られるという考え方も必要なのではないでしょうか。


※1 EMAS
1995年4月に発効したEC(欧州共同体、現在の欧州連合、EU)の環境管理制度のこと。この制度は、企業活動を生態学的に良好なものにしようというエコ監査の考え方と、イギリスのBS7750(環境管理・監査システム規格)がベースとなっている。環境方針の作成、環境管理システムの導入、環境監査の実施、環境声明書の公表などからなる。特に、環境声明書は公認環境監査士の承認を受けなければならない。EMASの発効は、日本に於いては環境審査機関の設立を、国際的にはISO14000シリーズの制定を促すこととなった。





[2005.03.22]


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